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特定不妊治療助成金制度で完全自然周期‐新鮮胚移植

お知らせ
2021.08.25

体外受精は高額な負担が問題になることもあり、躊躇されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「特定不妊治療助成事業」は、不妊治療をされる方の経済的な負担を減らすため、治療費の一部を助成する制度です。

 

当院では採卵のプロセスとして、一度の採卵で多くの卵子を得られる可能性のある高刺激をお勧めすることが多いです。
最も費用を抑えた完全自然周期採卵-新鮮胚移植の場合、費用は下記のようになります。

 

費用
採卵料:77000円
精子調整料 媒精:77000円
タイムラプス料金:33000円
胚培養料金(3日間):44000円
新鮮胚移植:77000円
合計:308000円

 

※超音波検査、ホルモン値検査の代金は別途かかります。
※顕微授精を選択する場合は別途33000円の加算がかかります。
※新鮮胚移植を行わず胚凍結を行うこともできますが、別周期で胚移植の準備が必要です。
※採卵、移植時には取り違え防止システム個別認証ICチップ代と衛生材料費代がかかります(助成対象外)

 

新鮮胚移植はステージAに該当し、助成上限は30万円ですので、
完全自然周期採卵-新鮮胚移植であれば、助成金により実質の自己負担はかなり抑えることができます。
自然周期は月経が順調でない方にはあまりお勧めできません。
助成には回数制限もありますので、自然周期で結果が出ない場合は高刺激をお勧めする場合もあります。

 

2022年4月に始まる不妊治療の公的医療保険の適用を巡り、助成金制度は廃止される可能性があります。
保険診療が適用されると、診療費のうち3割が自己負担となり、
保険診療の3割 > 自費診療-助成金額
となる可能性があります。
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