保険化に伴う変更点について
お知らせ
2022.03.11
- 現時点で判明していることをお知らせします。
まだすべての情報が出ていませんので、今後変更がある可能性についてはご了承ください。
まず、保険診療を行う場合は保険における下記の適応(条件)を満たす必要があります。 - 「不妊症」に関して
◇不妊期間が1年以上であること
◇もしくは不妊症を引き起こす下記条件疾患を有している場合
・40歳以上と高齢であり、卵巣機能低下による機能性不妊が疑われる場合
・子宮性不妊 ・子宮内膜症 ・卵管性不妊
・免疫性不妊(抗精子抗体陽性など) ・排卵障害 ・男性因子
上記を満たす場合、不妊症と認められ、保険診療の対象となります。
※すでに「不妊症」を満たす患者様も感染症、クラミジア、甲状腺、抗精子抗体、ビタミンDなどの自費の採血を受けていただく必要があります。
来院後、上記を検索する検査を受けていただき、適応を満たしていると確認した後で、治療計画書に本人、パートナーの同意をいただきます。その後、保険での一般不妊治療(人工授精や、排卵誘発剤の処方)を開始することが可能となります。
一連の流れは本文最後のリンクをご覧ください。 - また、その後体外受精などの高度不妊治療を保険診療で行う場合には
・40歳以上と高齢であり、卵巣機能低下による機能性不妊が疑われる場合
・人工授精などの一般不妊治療が無効であった場合 ・卵管性不妊
・男性因子(閉塞性無精子症等)
のいずれかを満たす必要があります。
体外受精の希望がある場合、担当した医師にお申し出ください。要件を満たせば治療計画書をお渡しします。
治療計画書に本人、パートナーの同意をいただき、その後、高度生殖医療を開始することが可能となります。
同意後は速やかに治療を開始する必要があります。
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- 保険使用下での体外受精(高度不妊治療)の注意点
- ■残胚がある場合は再度の採卵はできない(貯胚はできない)
- ■患者様都合の精子凍結はできない
- ■使用できない薬剤がある
- ■注射を行う場合はすべて自己注射となる(院内での注射はできない)
- ■採卵時の誘発方法は低刺激となる(卵巣過剰刺激症候群に対する有効な薬剤が使えないため、高刺激ができない)。
- ■慢性子宮内膜炎に関する保険適応外の検査(CD138、フローラ検査など)は残胚がある状態ではできない。(確認中、変更の可能性もあり)
- ■採卵時の麻酔は局所麻酔まで
上記制限があることをご承知ください