就活、婚活、終活、妊活など、〇活という用語が巷に飛び交いますが、“妊活”とは、妊娠活動、の略称であり、妊娠に向けて色々な準備をすることを指します。妊娠について正しい知識を持つこと、妊娠に向けて体質を調えるプレコンセプションケア、実際に妊娠に向けてタイミングを取ること、妊娠のために病院で治療を受けることなど、様々な要素を含む言葉となっています。特に仕事が忙しい場合など、効率的に妊活を行うためには、正しい知識を得ることが大切となります。ここでは、妊活について、主にご家庭で心掛ける点を解説します。
池袋駅 東口から 徒歩3分
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最善の手段が選べる妊活を。
松本IVFレディースクリニックは、
最新のテクノロジーを駆使し、
短期での妊娠成立を目指す、
すべての人に最適な
妊活を提供します。
目次
・妊活はいつ始める?妊娠しやすいタイミングとは
子供が欲しいと思うようになったら“妊活”を始めることをお勧めします。妊娠するタイミング(卵子が成熟して、精子と出会う準備をする排卵)は月に1回しかなく、妊娠するためには、そのタイミングを狙ってタイミングを取る必要があります。一般的には、女性も男性も、年齢が上がるほど、妊娠する確率は低くなると言われていますので、妊娠を希望する場合には早めに妊活を開始することが、精神的な負担の軽減につながります。
この月経周期のグラフのように、大体28-30日周期で卵胞成熟、排卵、月経が繰り返されます。排卵後の卵子の寿命は1日程度、精子の生存時間は3日間程度と言われていますので、排卵日の3日前から排卵日当日あたりが最も妊娠しやすいタイミングとなります。
妊娠する確率を上げる方法
妊娠する確率を上げるためには、栄養、睡眠を十分にとり、排卵のリズムを整え妊娠しやすい身体作りを行う他、次の項で述べるように、排卵日を正確に予測してタイミングを取る日を押さえることが大切です。ただし、最も妊娠しやすいタイミングに絞って性交渉を行っていると、男女ともに心身のプレッシャーとなることもありますので、排卵日を意識しすぎずに性交渉を持てる時に多くもつことが、負担のない妊活につながります。
排卵日を予測する方法は?
排卵は1か月に1回、すなわち、妊娠する可能性も1か月に1回という重要な時です。妊娠する確率を上げるためには、排卵する日の予測が大切になります。まずは、月経から排卵、次の月経までの女性の体のサイクルについて、ご説明します。
月経が始まると、卵胞刺激ホルモンというホルモンの働きで卵が発育します。月経開始から約2週間で卵胞が十分に育つと、黄体形成ホルモンの急上昇により排卵が起き、着床を維持するための黄体ホルモンが分泌され、子宮内膜が厚く維持されます。妊娠が起きなかった場合、黄体形成ホルモンの分泌が低下し、排卵から2週間程度で子宮内膜が剥がれ落ち、月経が起こり、次の周期の排卵に向けて準備が始まります。こうした変化に伴い、それぞれのホルモンの働きで体温が変化するため、基礎体温を毎日測定することにより、排卵を予測することが可能となります。卵胞が発育する時期には体温が低めの時期が続き、排卵直前に更に一度体温が下がった後、黄体形成ホルモンの急上昇がきっかけとなって排卵し、排卵後は、子宮内膜を厚く維持して妊娠を維持する黄体ホルモンの作用により体温が上がります。体温の変化から排卵日を予測することができ、体温が一時的に下がった時が排卵の直前、体温が上がった直後が排卵の直後ととらえることができます。こうした変化の時期には個人差がありますので、日頃から体温測定を行い、自分の体温周期を掴んでおくことが必要です。体温の変化が起きない、という場合には、定期的に月経が来ていても排卵が上手くいってい可能性もありますので、病院を受診し、超音波での測定により卵胞発育をチェックしてもらったり、採血検査によりそれぞれのホルモンの働きをチェックしてみることをお勧めします。また、日ごろのおりものに注意を向けると、月経周期により変化することが分かります。月経が終わった直後はサラサラとしたおりものが、排卵期になると量が増え、透明で糸を引くようによく伸びるようになり、精子が子宮内を運動して受精のしやすい状態となります。排卵が終えるとおりものも減少し、どろっとしていて粘り気のある状態へと変化していきます。
こうして体温やおりものをバロメーターとして排卵を予測することができますが、薬局で売っている排卵検査薬を使って排卵したことを確認することも役に立ちます。排卵を促す黄体形成ホルモンが尿中に含まれているかどうかで、排卵が起きた後かどうかを判定します。性交渉のタイミングとしては、排卵日の3日前から排卵日の当日あたりがベストですのでこのような方法を実践し、排卵と性交渉のタイミングが合っているのに中々妊娠しない、という状態が半年近く続く場合には、一度病院を受診してみることをお勧めします。色々な検査により、卵胞の発育、排卵、排卵した卵子の輸送、卵子と精子の受精、着床、と妊娠に必要な色々なステップのうち、どこが上手くいっていないかが分かり、思わぬ不妊の原因が見つかり、原因に対応した治療が可能となります。また、日程的な都合などからタイミングを上手く取れないという場合も、卵胞のサイズを超音波で測定しながら卵胞の成熟した時期に、注射により排卵を起こして、精子を子宮内に注入する人工授精という方法により、確実なタイミングで受精の機会を作ることができます。また、そうした治療でも上手く妊娠しない場合には、人工的に卵胞を育てて採取し、体外で精子と受精させ子宮内に戻す体外受精という方法があります。このように、個々人の事情に合わせて、最適な治療を提供することが可能となりますので、妊活で困ることがあれば、お気軽に一度病院にご相談下さい。
・男性が禁欲をするといいって本当?
精液が薄くなると妊娠しづらそう、という理由で禁欲を行った方がよいかと悩まれるカップルも多いですが、男性が禁欲を行った場合と行わなかった場合で、妊娠率がどのように関係するのか、ということについては、医学的に正しいデータはないのが現状です。ただし、一般的に、精子は絶えず新陳代謝を繰り返しているため、禁欲をすると古い精子が精液の中に溜まり、質の悪い精子の比率が悪くなりやすい、という考えがあります。週に1回程度は精子を射精して、精液が新鮮な状態でタイミングをとることが、妊娠率を上げるのによいと考えられます。精子の質や数については精液検査が可能ですので、なかなか妊娠に至らない場合には、精液検査を受けてみることも、泌尿器科学会からも推奨されています。
妊活をする際の注意点
妊活、と構えてしまうと心身の負担となってしまうことがありますので、普段から健康的な生活を心がけ、夫婦でのコミュニケーションをとることが、妊活を二人で乗り越えるために大切です。過度のダイエットやストレスによりホルモンバランスが乱れて月経周期、排卵が乱れて妊娠が難しくなる場合もあります。基本的なことにはなりますが、バランスの良い食事、睡眠、適度な運動による健康な体作りが大切です。また、生活習慣の上で喫煙は妊活の敵となりますので、注意が必要です。喫煙により、血管の収縮や全身の血流が低下し、卵子や精子の発育や受精がし辛くなる可能性があり、また、妊娠した際にも、能動喫煙、受動喫煙ともにお腹の赤ちゃんに悪影響がありますので、子供が欲しいと思った際には、禁煙を強くお勧めします。
妊活に関するお悩みは松本レディースIVFクリニックへ
当クリニックは、「赤ちゃんが欲しいのになかなかできない」と悩んでいらっしゃる方のための不妊治療専門クリニックです。
妊娠しにくい方を対象に、不妊原因の探索、妊娠に向けてのアドバイス・治療を行います。
1999年に開業し、これまで、不妊で悩んでいた多くの方々が妊娠し、お母様になられています。
当院の特徴につきましてはこちらをご参照ください
https://www.matsumoto-ladies.com/about-us/our-feature/
まとめ
ここまで、タイミング法を中心とした妊活についてお話してきました。価値観が多様化した現代社会において、子供を持つ・持たないは自由です。しかし、子供が欲しいと思った場合に、スムーズに妊娠に向けて準備ができるよう、妊活について知った上で、健康な生活することが大切です。また、女性の社会進出が進み、妊活に時間を割くことが困難になりつつある中で、正しい知識を得ることが効率のよい妊活につながります。