妊活を始めていろいろな情報を調べていると、不妊治療についての内容を目にする機会もたくさんあると思います。タイミング法、人工授精、体外受精、顕微授精…言葉として聞いたことはあるけれど、どんな内容か具体的なことはわからないという方も多くいらっしゃいます。「実際治療するとなった場合、どんなことをするの?」「最初は何から始めたらいいの?」「いきなり高度な治療に進む必要はある?」「そろそろステップアップを考えたいけど目安は何だろう?」「費用はどれくらいかかるの?」今回はそんな疑問にお答えします。
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松本IVFレディースクリニックは、
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不妊治療の3ステップ
不妊治療には大きく分けて3つのステップがあります。
① タイミング法
② 人工授精
③ 体外受精
①②を合わせて「一般不妊治療」③を「高度不妊治療」(生殖補助医療)と呼ぶこともあります。それぞれについて以下に詳しく説明していきます。
※費用についてはモデルケースです。必要な治療方法、通院回数、使用する薬や個人の体質によっても大きく変わります。また、保険適応の例を記載しています。自費の費用は病院によって異なります。
①タイミング法
月経周期から計算し、排卵の可能性が高いと考えられる時期に何回か性交渉をもつ(「タイミングをとる」と言います)方法です。排卵時期をより正確に推定するために、何回か超音波で卵胞の大きさを計測したり、なかなか卵胞が育たない場合は排卵誘発剤を使用することがあります。
メリット:時間的、費用的負担が少ない。
デメリット:妊娠率が低い。
費用
同月
1回目で¥1810 (再診料+超音波検査代)
2回目で¥1650 (再診料+超音波検査代)
②人工授精
排卵する可能性の高い日(途中まではタイミング法と同じ流れです)に精液を採取して病院に持参し、精子を遠心分離して子宮内に注入します。タイミングよりも精子が移動する距離が短くなるため、軽度の男性因子がある方や性交障害がありタイミングが取れない方に効果がある可能性があります。
メリット:不妊原因によってはタイミング法より妊娠率が高くなる。
デメリット:劇的な妊娠率の上昇は見込めない。人工授精当日に時間を作る必要がある。(男性の場合は自宅採精であれば当日朝採取できること、女性の場合は病院の指定した時間から処置に2-3時間程度必要)
人工受精にかかる費用は、通院や検査の回数、薬処方の有無などが異なるため一概にはいえません。
保険適用であれば、1回の処置代は5,460円です(その他超音波検査などの検査代、薬剤の費用がかかります)。
・不妊治療の費用例【ケース別】
排卵の2-3日前 排卵日の予測と人工授精(AIH)施行日の決定
再診料+抗菌薬処方+超音波検査 保険適用の自己負担2,010円
必要に応じてHCG注射 保険適用の自己負担390円
人工受精(AIH)当日 精液採取(採精)
再診料+人工受精処置料 保険適用の自己負担5,680円
その他排卵誘発剤が必要な方などは再診料、薬剤代がかかる場合があります。
③体外受精
体外受精とは、女性の卵子を取り出し、パートナーの精子と受精させ、受精卵を培養して、発育した胚を子宮に戻して着床を促す治療です。
このように体の外で受精を行うので体外受精といいます。
大まかな流れは下記のようになります。
- A) 卵巣刺激:内服薬や注射を使用し、複数の卵子を育てます。
- B) 採卵:卵巣に針を刺して卵子を採取します。(一般的には腟から針を刺します)
- C) 受精:精子の数や運動率に問題のない方は体外受精(ふりかけ法、シャーレ(容器)の中に採取した卵子と調整した精子を置き、自然な受精を期待する)、精子に問題がある方は顕微授精(針で卵子の中に精子を直接注入する)を行い、受精させます。
- D) 胚培養:受精した受精卵を培養器の中で育てます。
- E) 胚凍結:受精後3日目、あるいは5・6日目の時点で良好に育った胚を凍結します。
- F) 胚移植:凍結した胚を融解し、子宮の中に戻します。
上記が一般的な流れですが、排卵誘発をせず卵子の自然の発育を待ち採卵、その周期に胚を移植する(卵巣刺激せず胚凍結もしない)「自然周期」と呼ばれる方法もあります。
排卵誘発周期のメリットとデメリット
メリット:高い妊娠率が期待できる。胚が複数凍結できた場合、2人目以降の治療でも凍結ができた年齢の妊娠率が期待できる。
デメリット:通院回数が多くなりやすい。費用が高額。
費用:15-20万程度(保険の場合、高額療養費制度が使えることがあり、費用が抑えられる可能性があります。収入により上限が変わります。)
詳細な費用はこちらをご覧ください。
不妊治療のステップアップの目安
年齢にもよりますが、基本的に同じ治療を続けていても妊娠率は次第に頭打ちになるため、一つのステップは最大半年程度と考えてステップアップしていくのが妊娠への近道です。
特に ①年齢が高い(35歳以上)②不妊期間が長い③内膜症やクラミジアの治療歴がある④男性因子(精子の数や運動率に問題がある)がある
などの要素がある場合は、早めのステップアップを検討しましょう。
場合によってはタイミング法からではなく、より高度な治療からスタートした方がよい場合があります。
不妊治療の決定方法
まずは初診で、年齢や不妊期間、病気がないかなどの検査をしていきます。不妊期間が短く、年齢も若い場合はタイミング法からスタートします。
軽度の男性因子や性交障害がある場合は人工授精からスタートすることがあります。
また、年齢が高かったり、重度の男性因子や既往歴によっては最初から体外受精(顕微授精)を検討することもあります。カップルの意向も大切なので、医師とよく相談しましょう。
不妊治療のご相談は松本レディースIVFクリニック
当クリニックは、「赤ちゃんが欲しいのになかなかできない」と悩んでいらっしゃる方のための不妊治療専門クリニックです。
妊娠しにくい方を対象に、不妊原因の探索、妊娠に向けてのアドバイス・治療を行います。
1999年に開業し、これまで、不妊で悩んでいた多くの方々が妊娠し、お母様になられています。
当院の特徴につきましてはこちらをご参照ください。
https://www.matsumoto-ladies.com/about-us/our-feature/
まとめ
今回は不妊治療のステップアップについて説明しました。「できれば自然に授かりたい」とは誰しも思うことですが、実際のところ妊娠は時間との勝負の面が大きくあります。子供を持つというゴールにたどり着くには、それぞれのカップルごとの適切なスタートライン、適切なタイミングでのステップアップが大切です。最短ルートで妊娠を考える場合は、早めに病院に受診し、それぞれに合った治療の道筋を考えていきましょう。