妊活を始めると、すぐに赤ちゃんを授かる方もいればどうしても時間がかかってしまう方もいます。「周りの人たちは結婚したらすんなり赤ちゃんができているのにどうして私たちは…」と悩む方は少なくなく、2021に発表された、国立成育医療研究センターのアンケートでは「体外受精などの高度不妊治療を始める女性または治療開始初期の女性」の半数以上に、抑うつの症状が見られたとされています。どのような点で辛いと感じやすいのか、悩みについて考えてみましょう。
池袋駅 東口から 徒歩3分
働きながら、通いやすい。
最善の手段が選べる妊活を。
松本IVFレディースクリニックは、
最新のテクノロジーを駆使し、
短期での妊娠成立を目指す、
すべての人に最適な
妊活を提供します。
目次
不妊治療の悩み1:メンタルの不調・焦り
よく、不妊治療は「終わりのない長いトンネルに入ってしまった」と表現されることがあります。タイミング法や人工授精などの一般不妊治療の妊娠率は若くても10%台であり、あっという間に1年経過した、という例も珍しくありません。また、高い妊娠率を誇る体外受精でも、30歳の妊娠率は45%、流産率は15%、生産率(実際に赤ちゃんを産める確率)は21.8%です。40歳になると妊娠率は28%、流産率は33%、生産率は9.8%と大幅に低下します。体外受精をすれば絶対に妊娠する、と思っていらっしゃる方もいますが、実際には複数回繰り返してやっと妊娠する、あるいは残念ながら妊娠できずに治療を終了する方もいらっしゃいます。また、タイミングや人工授精を数周期、その後体外受精へステップアップ、体外受精も採卵や胚凍結でうまくいかず何回か繰り返し、移植まで進めても陰性で、再度採卵から…となると、時間は簡単に過ぎていきます。
不妊治療は、治療を受ければかならず結果がついてくるわけではないため、「終わりが見えず辛い」という感情に陥りがちです。
不妊治療の悩み2:パートナーとの関係性
本来不妊治療はカップルで行うものですが、男性側の出番は、基本的な精液検査の後は、排卵の可能性の高い日に夫婦生活を持つ、人工授精や体外受精の採卵日に自宅で精液をとる、など多くはありません。一方で女性は生理〇日目までに受診、〇日後に来てくださいと言われたり、採血がある日やクリニックが混雑する日は長時間待ったり、内服や注射など日付や時間指定などがある治療は忘れずに行わないといけません。このようにどうしても女性側の負担が大きくなりがちであり、中々理解できないパートナーとの間に軋轢が生まれることがあります。
不妊治療の悩み3:周りの方の懐妊報告
年賀状で「子供が生まれました」、学生の頃のライングループで「妊娠しました」という報告を見るたびに落ち込むという方もいます。「自分の方が早く結婚したのに、友達が先に妊娠して置いていかれているようで辛い」と外来で泣いている方もいらっしゃいました。「親友なのに心から喜べなくてつらい」「自分はこんなにがんばっているのにどうして…と思ってしまい、またそう思う自分自身がネガティブで嫌になる」ということを話してくださった方もいらっしゃいました。友人との距離が開き、場合によっては縁が遠くなってしまうことも辛い原因になるようです。
不妊治療の悩み4:不妊治療
不妊治療自体が大きなストレスになることは否めません。「不妊治療の悩み1/2」でもお話しした通り、治療にはとにかく時間がかかります。クリニックの待ち時間もそうですし、何度も同じ治療を繰り返さなければならず足踏みをしているような気分になることもあります。また、保険適応になったとはいえ、治療が長期に及べばけして安くはない金額がかかります。急に受診日程が指定されることがあるため、治療のために職場に急なお休みやシフト変更を申し出るのも大きなストレスになる方も多いようです。
つらい不妊治療を乗り越えるポイント
① 夫や周囲の人に理解を得る
夫は不妊治療をともに受ける伴走者です。圧倒的に病院受診をするのは女性側が多いとしても、他人事ではいけません。実際に、女性が受診する日に、女性側から「今日こんなことがあった」と報告を待つより、男性側から「今日はどんなことをしたの?どんな結果だったの?」と問いかけることで自分も当事者だという意識を持つことが女性にとって安心につながります。また、職場の近しい方に伝えておくことで、急な休みや遅刻・早退がしやすくなり、精神的な負担が減ったという例もあります。
② SNSをうまく利用する
中々実際の友人で不妊治療をしている仲間を見つけることは難しいですが、SNSはうまく使えば、自分と同じような境遇の人を見つけ、相談したり情報交換ができることがあります。一方でSNSは根拠のない情報を発信しているアカウントも少なくないため、情報の取捨選択が必要です。
③ カウンセリングを利用する
治療が行き詰って辛い時には、クリニックに在籍しているカウンセラーに相談してみるのも良いでしょう。
④ 休息を取り入れる
1周期でも早く治療を勧めたいという気持ちはよくわかりますが、繰り返しの治療で疲れている場合、たまには休憩も必要です。治療中控えていたお酒(ほどほどに)や旅行、おいしい食事などでリフレッシュすることで、前向きになれることも少なくありません。
不妊治療に関するご相談は松本レディースIVFクリニック
当クリニックは、「赤ちゃんが欲しいのになかなかできない」と悩んでいらっしゃる方のための不妊治療専門クリニックです。
妊娠しにくい方を対象に、不妊原因の探索、妊娠に向けてのアドバイス・治療を行います。
1999年に開業し、これまで、不妊で悩んでいた多くの方々が妊娠し、お母様になられています。
当院の特徴につきましてはこちらをご参照ください。
https://www.matsumoto-ladies.com/about-us/our-feature/
まとめ
今回は不妊治療の精神的な負担について説明しました。治療がうまく進まない場合、ストレスを感じる方は珍しくありません。ネガティブにならないように…といってもいうのは簡単ですが実際にポジティブになるのは中々難しいものです。うまくパートナーを味方につけたり、それぞれにあった気分転換の方法を見つけたり、時には医療スタッフやカウンセラーのカウンセリングを受けるなど、ご自身のストレスを少しでも軽くする方法を見つけてみましょう。