あ
アシステッド・ハッチング (ふ化補助) | 受精卵が透明帯から容易に脱出(ふ化)・着床できるよう、透明帯を薄くしたり、開孔したりする技術(有効性が確立しているわけではない)。 |
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一般不妊治療 | タイミング指導から人工授精までを指す。体外受精や顕微授精など、より高度な治療を必要とする場合は「生殖補助技術(高度生殖医療)」に分類される。 |
黄体化非破裂卵胞(LUF) | 基礎体温上では2相性の排卵パターンを示すが、卵胞が破裂せず、排卵しないまま卵胞が黄体化すること。実際に排卵していないため、妊娠もしない。 |
黄体化ホルモン(LH) | 脳の下垂体から分泌されるホルモン。卵胞の成熟・排卵・黄体形成に関与する。卵胞刺激ホルモン(FSH)とともに働く。排卵が近づくと大量の黄体化ホルモン(LH)を急激に放出(LHサージ)し、排卵の直接的な引き金となる。 |
黄体期 | 排卵から次の月経までの期間のこと。黄体ホルモンが分泌され、基礎体温は高温相を示す。 |
黄体機能不全 | 日付診のズレなどで、黄体の機能が十分に働いていない状態。高温期の持続が10日間以内、血中プロゲステロン(P4)が10ng/ml以下の場合を指す。 |
か
下垂体 | 視床下部から刺激を受けて、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)、さらに乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)を分泌するほか、多くのホルモン分泌を調節する。 |
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環境ホルモン | 内分泌かく乱化学物質とも呼ばれる環境汚染物質。これが体内に取り込まれることで精子の数が減少するなど、人間の生殖機能に甚大な影響を与えることが憂慮されている。 |
基礎体温(BBT) | 生命維持活動に欠かせない必要最小限のエネルギーを消費する際に生じる体温のこと。朝、起き上がる前に床の中で婦人体温計を口腔内に入れて測定する。 |
クラミジア感染 | 現在、世界で最も流行している性感染症(STD)のひとつ。卵管性不妊や腹腔内の癒着、さらに子宮外妊娠の原因になることもある。クラミジアに感染している場合は、パートナーも治療が必要である。 |
クロミフェン | 排卵誘発剤。卵胞ホルモン(エストロゲン)の働きを抑え、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)を増やすことで、排卵を促す作用がある。クロミフェン(クロミッドなど)単体での治療のほか、hCGやhMGといった、ほかの薬剤と併用する場合がある。 |
頚管粘液検査 | 頚管粘液(子宮頚部から分泌される液)には、精子をスムーズに子宮内に取り入れる働きがあり、排卵日が近くなるにつれ分泌が増加する特徴がある。頚管粘液検査は、その量や性状を調べ、分泌の状態を把握することを目的としている。 |
血中ホルモン値 | 月経をつかさどるホルモンには、複数のホルモンが関与している。これらのホルモン値は、血液を採取して調べることができる。 ・FSH(卵胞刺激ホルモン) ・LH(黄体化ホルモン) ・P4(プロゲステロン) ・E2(エストラジオール) ・PRL(プロラクチン) |
原発性不妊 |
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顕微授精 (ICSI:卵細胞質内精子注入法) | 8~10ミクロンの細いガラス管を用い、顕微鏡で確認しながらひとつの成熟卵子にひとつの精子を直接注入する方法。体外受精では困難な症例に適用される。 |
抗精子抗体検査 | 精子の運動を阻害する精子不動化抗体を調べる検査。 |
高プロラクチン血症 (乳汁分泌ホルモン) | 血中のプロラクチンの値が基準より高い状態のこと。これにより、排卵が遅れたり、黄体機能不全になったりすることがある。その際は、ブロモクリプチン(パーロデルなど)やテルグリド(テルロンなど)の服用が必要となる。 |
さ
採卵 | 体外受精や顕微授精の際に行う、卵子を採取する手術のこと。卵巣内の成熟した卵胞に針を刺し、卵胞の中にある卵胞液と卵子を吸引・回収する。 |
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子宮外妊娠 | 子宮内腔以外のところに受精卵が着床してしまうこと。このうち約90%が卵管膨大部に着床する。栄養補給の手段がなかったり、成長する胎児を支えるだけのスペースがなかったりするため、妊娠の継続は望めない。状況によっては、緊急手術が必要となる場合もある。 |
子宮鏡 | 子宮頚部から内視鏡を入れ、子宮腔内を調べる検査。ヒステロスコピーともいう。これにより、粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮腔内の癒着(アッシャーマン症候群)等が発見できる。 |
子宮筋腫 | 子宮の粘膜下や筋層内、漿膜下(子宮外)にできる瘤状の良性腫瘍。筋腫ができる場所によってそれぞれ「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」と呼ばれる。これらの中で最も不妊の原因となりやすいのは粘膜下筋腫である。 |
子宮筋腫核出術 | 妊孕性を温存するため、子宮筋腫の核となる部分のみを取り除く手術。 |
子宮内膜症 | 子宮内膜とは、子宮腔を覆う粘膜組織のこと。それが何らかの原因で子宮の内側以外の場所へ飛んだり、子宮内膜と同じ働きをしたりするのが子宮内膜症である。月経痛、排便痛、性交痛等の症状があるほか、不妊の原因になることもある。卵巣にできた場合は「チョコレート嚢胞」と呼ばれ、子宮の筋層にできた場合は「子宮腺筋症」と呼ばれる。後者は子宮内膜症とは区別される。 |
子宮卵管造影検査 | 子宮頚管の入り口から造影剤を注入し、子宮腔や卵管の形、卵管の通過性、卵管采周囲癒着等を調べる検査。レントゲン撮影によって行う。 |
受精 | 女性の卵子と男性の精子が結合し、双方の遺伝子が融合すること。 |
受精障害 | 精子の運動率がよくない、数が少ない等の原因により、受精がうまくいかないこと。この場合、顕微授精が適用される。 |
人工授精:IUI | 排卵の時期に合わせて、精子を直接子宮の中に注入する方法。人工授精には、夫の精子を使用する「配偶者間人工授精(AIH)」と、精子提供者の精子を使用する「非配偶者間人工授精(AID)」の2つがある。精子は、培養液等を用いて洗浄したり、運動率の良いものを選別したりして使用する。 |
シクロフェニル | セキソビットをはじめとする、経口の排卵誘発剤。クロミフェンと比べて排卵誘発効果は弱いが、副作用も少ない。 |
ショート法(SHORTプロトコール) | 体外受精の際に用いる、排卵を誘発するための卵巣刺激法。月経開始と同時にGnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を使用し、月経3日目あたりからhMGを使用する。 |
受精卵凍結 | 液体窒素を用いて受精卵を凍結保存すること。「凍結胚」と同義。体外受精時の余剰胚の有効活用や着床(妊娠)率の向上、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防のために利用される。凍結法には、暖慢法(Slow cooling)と超急速法(ガラス化法、Vitrification)があり、現在はもっぱら成績の良い超急速法が用いられている。 |
精液検査(精子検査) | 一定の禁欲期間をおいたあと、マスターベーションによって採取した精液の量や精子濃度、運動率、奇形率などを調べること。精液の状態は体調などによって左右されることもあるため、複数回検査を行うことが望ましい。 |
精子の正常値 | 精子の正常値は、以下のように定義されている(WHO基準)。 |
精子減少症(乏精子症) | 精子濃度が2,000万/ml未満のこと。 |
精子無力症 | 運動精子が50%未満、あるいは直進する精子が25%未満のこと。 |
精索静脈瘤 | 精子を運ぶ精管の周りの静脈が拡張し、瘤のような状態になること。精巣からの血液の流れが阻害され、造精機能が低下するといわれている。 |
生殖補助技術(高度生殖医療) | 体外受精や顕微授精といった、高度な技術を必要とする不妊治療のこと。女性の卵巣から卵子を取り出し、男性の精子と受精させて培養する。その後、受精卵を女性の体内に戻す治療法。 |
精巣 | 陰嚢内にある左右一対の卵形をした器官。睾丸ともいう。精巣では、精子の元となる精祖細胞(精原細胞)が分化し、運動性のある精子がつくられている。 |
先体反応 | 精子が卵子の周りにある透明帯を通過する際、先体と呼ばれる精子頭部の外膜が破れ、アクロシンやヒアルロニターゼといった酵素を放出する。これを先体反応という。先体反応がない精子の場合は、顕微授精を行う必要がある。 |
早発卵巣不全(POF)(早発閉経) | 40歳以前に卵胞が消失し、閉経してしまうこと。これにより、血中黄体化ホルモン(LH)、卵胞刺激ホルモン(FSH)の値が高くなる。 |
造精機能不全 | 精子の運動率が良くない、数が少ない等、精子をつくる機能に何らかの障害があること。 |
続発性不妊 | 妊娠、出産歴はあるものの、その後妊娠を望んでもなかなか妊娠に至らないこと。二人目不妊ともいう。 |
た
体外受精(IVF) | 女性から卵子を採取(採卵)し、体外で精子と合わせて受精させ、順調に受精・分裂した受精卵(胚)を子宮内に移植すること。両側卵管閉塞、免疫性不妊(抗精子抗体強陽性)、重度の内膜症、男性不妊、難治性不妊などに適用される。 |
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体外培養-体外受精(IVM-IVF) | hMG やGnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を使用せず、自然周期に合わせて直径7~10mmの卵胞を吸引し、未熟な卵を体外で培養する方法。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防になることが期待されているが、まだ研究段階で安定した成績には至っていない。 |
代理出産 | 何らかの理由により子宮や卵巣がなく、自分で妊娠することが不可能な場合に、第三者の女性に妊娠・出産してもらうこと。代理出産には以下の2種類がある。 【ホストマザー】 【サロゲートマザー】 |
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS) | ある程度まで発育した卵胞が、卵巣の皮を破って排卵することができず、卵巣が腫れる症状。超音波検査を行うと、多数の小卵胞が認められるケースが少なくない。排卵誘発をすると、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になりやすい。黄体化ホルモン(LH)の値が卵胞刺激ホルモン(FSH)よりも高く、加えて男性ホルモンも高値を示すことが多い。 |
タイミング指導 | 基礎体温や超音波により計測した卵胞径、血中・尿中の黄体化ホルモン(LH)値などから排卵日を予測し、性交のタイミングを指導すること。 |
着床 | 胞胚になって子宮内膜に侵入した受精卵と母体の間に生物的な結合が成立した状態のこと。 |
超音波検査(エコー) | 医療機器を用いて周波数の高い音波を臓器に発信し、その反射波をコンピューターで画像化する検査。不妊治療においては一般的に膣の方から行い、内膜の状態や卵胞の発育等を観察する。 |
ティーシーアール(TCR) | 子宮鏡を用いて粘膜下筋腫や内膜ポリープを摘出・切除する方法。日帰りでも手術を受けることができる。 |
な
二段階胚移植 | 一周期に培養2日目の4細胞期胚と、培養5日目の胚盤胞を2回移植する方法。妊娠率の向上が期待されているが、現在のところその根拠は不明である。実際に多胎リスクがあるため、最近はあまり行われていない。 |
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は
胚盤胞移植(Blastocyst Transfer) | 受精卵を着床直前の段階(胚盤胞)まで5~6日間培養してから胚移植を行う方法。採卵・受精後2~3日目の良好な胚を何度戻しても妊娠しない場合に行われる。また、移植あたりの好転率が高いことから、移植胚数を1~2個に絞ることで、多胎予防も行われている。 |
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胚移植 | 受精卵を母体(子宮)に戻すこと。体外受精の際に用いられる。一般的には、採卵・受精後2~3日のうちに行われるが、症例により胚盤胞まで5日間程度培養してから移植することもある。 |
胚凍結 | 「受精卵凍結」と同義。 |
排卵障害 | さまざまな理由・原因により排卵が起こらないこと。 |
排卵の予測 | 基礎体温では、低温相最終日、あるいは高温相初日が排卵の目安とされているが、それだけで排卵日を特定するのは極めて難しい。そのため、超音波を用いて計測した卵胞径や、血中・尿中の黄体化ホルモン(LH)値などを補助手段として、排卵を予測することが多い。 |
排卵誘発剤 | 卵胞発育を刺激し、排卵を促す薬。注射薬にhMG、FSH、経口薬にクロミフェン(クロミッドなど)、シクロフェニール(セキソビットなど)などがある。薬の種類によっては、卵巣が腫れて腹水がたまったり、多胎になったりするなどの副作用が生じる心配がある。 |
ピックアップ障害 | 卵管采の形が変形していたり、卵管が腹腔内に癒着していたりする場合、卵子の取り込みがうまくいかないことがある。これを卵子のピックアップ障害(捕捉障害)と呼ぶ。一般の不妊検査でははっきりと診断することはできない。 |
不育症 | 妊娠しても流産や早産を繰り返し、生児が得られないこと。出生後1週間未満で死亡する場合も不育症に含まれる。 |
腹腔鏡 | 腹部に小さな穴をあけ、そこから内視鏡を入れて腹腔内を観察する検査。卵管・卵巣の形態や子宮内膜症病変などを調べることができる。卵巣嚢腫摘出や癒着剥離などの手術も行われている。 |
不妊症 | 生殖年齢の男女が妊娠を希望して一定期間性生活を行っているにもかかわらず、なかなか妊娠しないこと。ここでいう「一定期間」とは、1~2年を指すことが多い。 |
フーナーテスト | 性交後検査ともいう。排卵日前に夫婦生活をもち、頚管粘液中に精子が存在するかどうか、また正常に運動しているかどうかを調べる検査。 |
ま
無精子症 | 精液中に精子が存在しないこと。精管が詰まっているなど、射精されるまでの過程で精子の輸送が障害されている場合(閉塞性無精子症)と、精管には問題ないが、造精機能が低下している場合(非閉塞性無精子症)がある。 |
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メトフォルミン(メルビンなど) | 糖尿病治療薬のひとつ。高インスリン状態では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などの排卵障害を伴うことが多い。そのため、メトフォルミンを用いることでインスリン抵抗性を低下させる必要がある。直接卵胞に作用したり、性ホルモン結合グロブリン(SHBG)の生産を増加させたりするため、排卵障害の治療に効果的である。また、流産の防止や、体外受精時の良好な卵の獲得につながる場合もある。 |
免疫性不妊 | 女性、男性どちらか一方、もしくは両方が有する異常抗体により、妊娠に至りにくい状態を指す。抗体の異常により、卵子の発育が悪くなったり、精子の運動や受精能力が障害されたりする。代表的なものに抗精子不動化抗体や抗リン脂質抗体がある。 |
ら
卵巣 | 子宮の両側に対称的に存在し、卵子の生成、成熟、排卵を行う生殖器官。また黄体ホルモン(プロゲステロン)や卵胞ホルモン(エストロゲン)などを分泌する内分泌器官でもある。性成熟期の女性は、通常28~30日の周期で卵巣から排卵が起きる。 |
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卵巣過剰刺激症候群(OHSS) | 排卵誘発剤の使用によって生じる副作用。主なものとして、腹水、卵巣腫大、乏尿、血栓などが挙げられる。妊娠すると重症化しやすく、場合によっては入院が必要となる。 |
卵管疎通性検査 | 卵管の通り(疎通性)を診る検査。通気・通水検査、子宮卵管造影(HSG)などがある。子宮卵管造影では、卵管や子宮腔の形状、卵管采周囲の癒着などの情報を得ることができる。 |
卵胞刺激ホルモン(FSH) | 下垂体から分泌されるホルモン。主に卵巣に作用して卵胞の発育を促すほか、少量の黄体化ホルモン(LH)とともに、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌も促進する。 |
卵胞期 | 月経から排卵までの期間。卵胞ホルモンが分泌され、基礎体温は低温相を示す。子宮内膜は増殖期に入る。 |
流産 | 妊娠22週未満で妊娠が終結すること。流産には、以下のような種類がある。 切迫流産:下腹痛や出血などの流産兆候があるが、妊娠は継続していること。 |
ロング法(LONGプロトコール) | 排卵誘発のための卵巣刺激法。体外受精の際に用いられる。GnRHアゴニスト(スプレキュア、ナサニールなど)を前周期の月経高温中期から使用し、hMGを月経3日目あたりから使用する。自分のホルモンを抑制しながらhMGを使うことで、複数の均等な成熟卵胞をつくることができる。 |
A
AID | 非配偶者間人工授精。 |
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AIH | 配偶者間人工授精。 |
AMH | 抗ミュラー管ホルモン |
ART | 生殖補助技術(高度生殖医療)。 |
B
BBT | 基礎体温。 |
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E
ET | 胚移植。 |
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F
FSH | 卵胞刺激ホルモン。 |
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G
GIFT | 配偶子卵管内移植。卵管の疎通性がある場合に用いる。採卵後迅速に良好な卵子を選択し、その後腹腔鏡を用いて1~3個の卵子と約5万~10万個の精子を直接卵管内へ移植する方法。 |
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GnRHアゴニスト | 下垂体のFSH、LHのレセプター(受容体)に結合して、一時的にFSH、LHを大量に放出(フレア現象)する。結合力が強く作用が持続するため、その後FSH、LHの分泌抑制(ダウンレギュレーション)を引き起こす。排卵誘発や子宮内膜症の治療での早期排卵阻止に使用されるほか、短期・少量で排卵のLHサージの誘発に利用されることもある。 |
GnRHアンタゴニスト | GnRHアゴニストとは異なり、卵への影響が少ないのが特徴。即効性LHを低下させるため、早発LHサージの予防に使用される。現在では、侵襲の少ないFriendly IVFも試みられている。また、FSH、LHの放出阻害剤として、下垂体のレセプターに短時間作用する。 |
H
hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン) | 排卵を促進するホルモン。黄体化ホルモン(LH)と同様の作用がある。黄体機能賦活剤や排卵誘発剤として利用されている。 |
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hMG(ヒト閉経ゴナドトロピン) | 閉経後の女性の尿から抽出した排卵誘発剤。排卵刺激作用が非常に強いことで知られている。主な構成成分は排卵刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)で、その割合は製品によって異なる。 |
I
ICSI | 卵細胞質内精子注入法。顕微授精方法のひとつだが、他の方法に比べ圧倒的に成績が良いため、現在では顕微授精といえばICSIであり、ほぼ同義語となっている。 |
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IVF | 体外受精。 |
IUI | 子宮腔内人工授精。 |
L
LH | 黄体化ホルモン。 |
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M
MRI | 磁気共鳴画像診断装置。磁気を使用して身体の断層写真を撮影する。婦人科においては、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍などの検査・診断に用いる。 |
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O
OHSS | 卵巣過剰刺激症候群。 |
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P
PESA | 経皮的精巣上体精子吸引術。 |
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POF | 早発卵巣機能不全。 |
PRL | プロクラチン。 |
T
TESE-ICSI | 無精子症の患者の精巣から針などで採取した精子を顕微授精すること。 |
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V
Vitrification(ガラス化)法 | 胚や卵子を凍結させる方法のひとつ。超急速凍結法のことを指す。従来の緩慢凍結法より短時間で凍結させることができるほか、細胞内氷晶による障害が少ないとされている。高い生存率と再現性があり、現在はもっぱらこの方法が用いられている。 |
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